吉沼祇園。
毎年、俺の地元である茨城県つくば市吉沼地区で繰り広げられる祭典で、神輿と太鼓を乗せた山車とで町内を練り歩きます。

吉沼祇園 2006

メインの祭りは2日間。
一般には、22:00時で終了しますが、俺たちの祭りはその後も続き、一度神輿を納めたあと、再び山車を運び出し、延々と次の日の朝までお祭り騒ぎを繰り広げます。

吉沼祇園 2006

こちらの写真は『吉沼囃子蓮』の面々。今年は、深夜27:00時頃まで騒ぎ続けました。

吉沼祇園 1

左が俺。
右は恵美ちゃん。

吉沼祇園 2006

左が俺の実弟の『慈(いつき)』
真ん中が港家の長男『淳起(じゅんき)』
右が俺『一勢(いっせー)』

こうやって書くと3人とも珍しい名前だよね。

『原家』と『港家』
俺の母と淳起の母は同級生。幼なじみで家も近く深い交流があります。

そのため淳起の母は俺にとっても育ての母同然で、産まれたときから今に至るまで、いつも大変お世話になっています。

そんなわけで俺たち兄弟(一勢と慈)にとって『淳起』はもう1人の弟みたいな感じで、幼い頃から可愛がっていました。

祭りのとき、彼が酔ってわめき散らしていたところによると淳起にとって俺たち兄弟は『憧れの存在』らしい。
もう淳起くんてば。なんて将来有望なのかしら♡

さて。ここで原家と港家の家訓を紹介しようと思います。

一、酒を嗜め。
一、酒を注げ。
一、酒を飲め。

この家訓を受け入れ俺たちはスクスクと育ってきました。

吉沼祇園 2006

俺たち3人は、12歳になると家訓によって飲酒が解禁され、16歳になると飲酒が義務化され、そして飲み始めます。飲むと必ず酒に溺れ、記憶を無くし、泥酔して、注がれた酒だけでは満足できず、手酌してありきたりの酒を飲み干し、俺たちの後には空の瓶と、潰れた空き缶と、紙コップと、吹き出したビールと、そして異常なまでのアルコール臭と笑いと混沌が残るのです。

淳起くん。彼はいま19歳です。

俺たちの義弟として相応しい『神童』です。